F1RCGP レースリポート


第1戦 F1RCGP2016 in Nara
RC スタジアム セイキ 2016年1月17日(日)


天気:晴れ(屋内)、気温:8℃、湿度:49%、路面温度:10℃

 F1RCGP2016のシリーズ開幕戦が、奈良県・大和高田市にあるRCスタジアムセイキ(室内オンロードサーキット)で開催されました。 ここRCスタジアムセイキでのF1RCGP開催は8回目、開幕戦はもはやF1RCGP恒例行事となり7年連続になります。関西地方ではF-1イベント のメッカとして知られ、老若男女幅広いRCファンで常に賑わいを見せています。サーキットは1F,2Fに1/12〜1/10スケールサイズ(ドリフ トもOK)のラジコンが楽しめるスペースが設置され、ピットエリアは冷暖房が完備。ラジコンシーズンと言われる春、秋、以外にもい つでも最高のコンディションでラジコンを楽しめます。サーキットショップもAtlantisのバッテリー、モーター、充電器等のパワーソー ス関連製品をはじめ、キットメーカー系ではタミヤ製品、パーツが充実。また、各サードパーティーメーカーのスペアパーツも充実して おり、急なアクシデントが起きてパーツが必要になっても安心の品揃えです。ショップ店長の加藤和美氏も、非常にフレンドリーに対応 してくれますので、ラジコン初心者の方も、エキスパートの方も、また、お近くの方も、遠方の方も、是非サーキットに遊びに行ってみ てください。
 開幕戦の舞台となるのは、1Fのアスファルト路面の電動オンロードサーキットです。1周120m、25mのバックストレートを持ち、路面は 細粒のフラット舗装。毎年12月にコースレイアウト変更がなされる事になっているので、昨年度のF1RCGPと今回のレイアウトは異なりま す。いずれにしても、F1RCGPシリーズ戦の中でも超テクニカルサーキットの1つに数える事ができるくらい、ストップアンド・ゴーや細 かい切り返しも多いタフなコースレイアウトになっています。
 レースウィークは例年より非常に冷え込みます。道路上の朝の気温はマイナス1℃を指し、底冷えの様相です。そんな中、奈良県内は 固より、遠くの県外からも多くの参加者が集まりました。参加人数はF-1フレッシュマンクラス:8名、F-1ローカルクラス:12名、F-1ク ラス:14名、F-1スケールクラス:6名、F-1グランプリクラス:2チーム3名、合計43名です。今年からF1RCGP公式クラスとして加わった F-1フレッシュマンクラスは、F1RCGP初参加の方や初心者や若者を対象に出やすくする為に、レギュレーションをかなりフリーに近い設定 にし、エントリー費もワンコイン500円にしたクラスとなります。F-1クラスはモーターをヨコモの25.5Tか、ZENの25.5Tの2種類に絞り、 より公平性とコストパフォーマンスを高め、こちらも更に敷居を低くしました。F-1スケールクラスは、ボディーをハイノーズに限定させ、 よりリアルさを強調したクラスにし、F-1グランプリクラスは逆にハイノース規制を廃止し、よりスピードレンジを上げてレーシング志向 になるように差別化を図りました。また、グランプリクラスはチーム登録費用を無くし、こちらも参加しやすくし、シーズン後半戦でも 気軽に参加できるルールに改定しました。グランプリの賞金制は、引き続き継続され、優勝が10,000円、シリーズチャンピオンチームが 100,000円になります。
 去年に増して多くの参加が集まり、関西方面のF-1の盛り上がりも一段と加速している模様。これは各ショップの努力、F1RCGP関西支部 長の加藤氏の広報活動によるもの、また、何より参加者一人一人のF-1を思う心がこの様な動きにさせており、F1RCGPAといたしましても 非常に感謝をしております。今後も世界中でF-1レースが盛り上がるように全力で活動して行きたいと思っておりますので、皆さんのご支 援宜しくお願い致します。

プラクティスDay
 前日の練習走行日は、朝から多くのエントラントがコースに集まります。地元を中心に、遠方の選手も交え、早速熱心に練習走行に励んでいる様 です。今回は和歌山県から大塚選手、太田選手を始めとする初参加の選手が多く集まりました。初参加者の選手は今年から新設されたF-1フレッシュ マンクラスに出場する選手が多い様子です。レギュレーションも自由度が高く出やすい環境なので、F1RCGPの雰囲気を是非とも味わってもらいたい 所です。F-1ローカルクラスは地元のエキスパートドライバー大西選手が好ラップをマークしている模様。それに和歌山勢が数名続く格好になってい る様です。F-1クラスはこちらも地元のエキスパート土井選手が好調。江坂選手、三輪選手もかなり仕上がりは良いのですが、土井選手のマシンは一 歩リードしている様です。マシンはRonyで、コーナーリングのシャープな動きが非常に特徴的となっています。F-1スケールクラスは今回は昨年度チ ャンピオンの中谷選手が欠場と言う事で、やや寂しい感もありますが、一昨年度チャンピオンのティレル重松選手は来場。早くもマシンは多くの周回 をこなし、セッティングもどんどん煮詰まっている模様。若干フロントを軸にマシンが跳ねるのが気になりますが、持ち前のテクニックでマシンを上 手く抑え込んでいます。その他、スケールクラスに力を入れている木下政勝選手、啓治選手が兄弟揃っての来場。また、荒川選手も来場し、スケール クラスは初戦からハイレベルな展開が予想されます。F-1グランプリクラスは、昨年までTeam TM Circuitでシーズンを戦っていた野尻選手率いるチー ムが、今年からMOROTECH Bとチーム名を改め参戦。リーダーである野尻選手、セカンドドライバーには渡辺選手のコンビです。二人はマイパックセッ ティングを確認し合いながら、チームワーク良くマシンを煮詰めていました。そして、千葉から参戦のZEN代表のTeam ZEN橋本選手も会場入り。橋本 選手は設計者本人であるため、ZENのマシンを手際よくセッティングし、プラクティス終盤にはベストラップをマーク。安定感も良く、ほぼベストから コンマ3秒くらいの波でアベレージを刻んできました。今シーズンからグランプリクラスのマシンは、F1RCGPスポンサーメーカーの主要パーツしか装備 できない為、アンプ、モーター等に規制が掛かります。各チームそれぞれ、規制の中でベストなチョイスをする為にこの開幕戦から手探りのテストを重 ねて行く事でしょう。
 スタッフも明日のレースに備え、夕方までにはほぼ支度は終わったようです。F1RCGPA関西支部長である加藤氏を中心に、非常に効率よく準備が進みま した。明日の開幕戦は例年以上に盛り上がりを見せる事が予想されます。


大会当日
 大会当日は、清々しく晴れた空の下、続々とエントラントがコースに集まってきており、早くも熱気ムンムンです。各選手受付を早々に終え、コント ロールタイヤを支給され、充電もそこそこに早速練習走行へとコースインです。路面コンディションは昨日とほぼ同じく、非常に良好な様子。昨日から 現地入りしている選手と今日から現地入りしている選手がおり、各選手今朝の練習走行で本番さながらの走りでお互いのタイム差を確認している様です。 F-1クラス参戦の土井選手のRonyのマシンは今朝もかなり好調な走りを見せています。マシンの特徴として、非常にクイックなハンドリング特性を発揮 しており、インフィールドの速さは抜群です。その他、各クラスの選手はマシンの微調整に忙しそうです。ギヤ比の再設定や、車高の調整、ボディーの 搭載ポジションの調整等、やる事は沢山あります。ベストな調整で臨める様に、各選手最後の頑張りを見せています。
 一方、スタッフは最後の大会準備を終えると、開会式並びにドライバーズミーティングが行われました。大会放送委員長・加藤氏の司会で、先ずは大 会会長・北澤氏の挨拶、RCスタジアムセイキの専務・栗本氏の挨拶、その後に詳しいレギュレーション、大会ルールの説明がありました。皆さん非常に 真剣な様子で説明を聞いており、次第に緊張感も伝わってきます。F1RCGP2016新シーズン開幕!今シーズンはどのようなドラマが待ち受けているのでし ょうか?

予選1ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。4分間のベストラップで争われます。1ヒート目、序盤は今回F1RCGP初参戦のレッドブル大塚選手、 ブルー・グリーン・ホワイトのファイヤーカラーの佐野選手が激しいトップ争い。路面グリップもかなり良い様で、ハイペースで各車走行。 レース中盤、佐野選手が11秒660のベストラップをマークしトップに浮上。2番手に11秒740をマークしたブルー・シルバーのマシン園部選手 が続きます。トップ争いは最後までもつれ、最終的には佐野選手が逃げ切るかたちとなりました。2ヒート目は、1周目にウィリアムズの太 田選手がトップ。しかし、その後パープル・ピンクのファイヤーカラーの大西選手がトップで逆転。ベストは11秒860をマーク。大西選手は かなり丁寧なライントレースで見事な走りを披露。最終ラップにストレート手前で大クラッシュを演じますが、何とか無事にトップゴール。 トータルでは、暫定ポールポジションは佐野選手の11秒660になりました。
 F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。序盤はブルーのマルボロカラーの石田選手がトップ。石田選手は今大会最年少の小学3年生 のドライバーです。しかし、その後ピンクのカラー井上選手が逆転トップに浮上。トップ争いの差は僅か0.4秒。そして、レース後半になると ストレートを中心に各車クラッシュが相次ぎます。まさにフレッシュマンらしいレース展開です。トップでゴールしたのは終始安定した走りが 光ったピンクのマシン井上選手でした。タイムは19L4'07.340、ベスト12秒600です。
 F-1スケールクラス予選1ラウンド目。レース序盤にマルシアの木下啓治選手が12秒3でトップ。2番手にウィリアムズ荒川選手が続きます。 その後、荒川選手が12秒0のタイムでトップに浮上。それに呼応するように、マクラーレンの木下政勝選手が11秒台に突入!11秒810と言うスー パーラップです。その後、荒川選手、木下啓治選手も11秒台に入りますが及ばず。結局、木下政勝選手がこのラウンドを征しました。
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目では序盤にマルボロカラーの玉置選手がトップ。2番手にホワイト・ブルー・イエローのファイヤー パターンカラーの土井選手が続きます。その後、土井選手がペースを上げてトップに浮上。ベストは11秒320まで上げてきます。2番手はサソル・ ジョーダンカラーの三輪選手が続きますが、差は4秒以上に広がっています。結局1ラウンド目は土井選手が21L4'05.380でトップゴールを果た します。2ヒート目は、レース序盤のオーダーは、ロータス加藤選手、マルボロ大西選手、ザウバー江坂選手の順。しかし、その差は非常に僅差 で、1ミスで大きく順位が入れ替わる状態です。そんな中、最後まで集中力を見せたロータス加藤選手が21L4'10.550、ベスト11秒540でトップ フィニッシュ。このラウンド、トータルでは土井選手が暫定ポールタイムとなりました。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。序盤から好調に好ラップを重ねるのは、ZEN橋本選手。MOROTECH Bの野尻選手はやや小さなミスが目立 ちペースが思うように上げられない状態です。トップの橋本選手は前を走る野尻選手を抜きにかかった所、2台が接触!その間、MOROTECH Bの渡辺 選手がトップに浮上。しかし、ZEN橋本選手がまたペースを上げて追い、渡辺選手をパスしトップに再浮上。その後も橋本選手はベストを10秒770 まで上げて、2位以下を大きく引き離し、22L4'04.570でトップフィニッシュを決めます。



予選2ラウンド目
 このラウンドは先ほどの1ラウンド目からの成績により、組み換えが行われました。
 F-1ローカルクラス予選2ラウンド、1ヒート目。ジョーダンカラーの海堀選手がトップタイムをいきなり出すも、ライトブルー・ホワイトのカラ ーの高橋選手が12秒3をマークしトップに浮上。その後、高橋選手はコースパイロンに乗りながら果敢にコーナーを攻め、どんどんペースを上げ て12秒000までベストを引き上げ、このヒートのトップタイム。2ヒート目は、ウィリアムズ大田選手、パープル・ピンクカラーの大西選手のトッ プ争い。3位には佐野選手がつける格好です。各車、ラインを詰めた非常にアグレッシブな走りが目立ちます。そんな中、トップタイムを出した のは、大西選手で、11秒690。これで総合では2番手に浮上。総合トップは1ラウンド目のタイムで佐野選手です。
 F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。ピンクのカラー井上選手がトップ、2番手にペトロナスカラー藤田選手がつけます。そかし、その後 井上選手がクラッシュし、大きく順位を落とします。レース中盤、トップは藤田選手、2番手はブルーのマルボロカラー石田選手が浮上。その後続 では、クラッシュするマシンが多く、このラウンドはやや荒れた展開です。ストレートでルノーを駆る八尾谷選手がクラッシュし、仰向けになり大 きくスライドしてウォールにヒットするなど非常に危ないコース内になっています。そんな中、藤田選手が安定した走りで、19L4'02.050、ベスト 12秒250でトップゴール。総合でも暫定ポールポジションです。
 F-1スケールクラス予選2ラウンド目。序盤にトップタイムを出したのは、ウィリアムズの荒川選手、続いて木下啓治選手が続きます。その後、荒 川選手は11秒8までタイムを更新。一方、マクラーレン木下政勝選手は、レース中盤に走行をやめています。シャーシ下に異物が引っかかっている模 様。そんな中、荒川選手はレース後半に11秒640までベストを塗り替え、暫定ポールポジションを奪取します。このラウンド2番手タイムの木下啓治 選手は、11秒870で自己ベスト更新、総合3番手。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、トップはジョーダン海堀、2番手にウィリアムズ増井選手が続きます。レース中盤、2位争いはWestカラー の木下啓治選手が2番手に浮上。このトップ3台は、2秒無いタイム差で緊張感のあるバトルが続きます。そして、トップゴールは終始安定した走りで、 ジョーダン海堀選手、20L4'04.720、ベスト11秒880。総合8番手のタイムになります。2ヒート目は、序盤からホワイト・ブルー・イエローカラーの土井 選手が切れのある走りでトップを走行。トップ土井選手、2番手加藤選手、3番手三輪選手の順でコンマ5秒さ圏内。すると、インフィールドロータリー コーナーで土井選手が転倒!代わってトップはロータス加藤選手、2番手大西選手のオーダーになります。しかし、下位に沈んだ土井選手でしたが、 気合の走りで巻き返し、再びトップに、そして、自己ベストも更新する21L4'04.290、ベスト11秒100で暫定ポールを守ります。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。このラウンドでもZEN橋本選手は好調を維持。トップ橋本選手、2番手MOROTECH B野尻選手のオーダー。野尻 選手はマシンの挙動が安定しないのか、ミスが多く、どんどん橋本選手が楽になる展開。後方ではMOROTECH Bの渡辺選手がストレートで大クラッシュ するも、何とかコースに復帰。そして、レース後半。何とトップ走行のZEN橋本がミス!野尻選手が代わってトップに浮上!その後、何とか橋本選手が ペースを上げ、野尻選手との差を詰めてコンマ差のトップ争いを演じるも、周回遅れのマシンに阻まれ、タイムロス。レースは残り30秒まで激しいトッ プ争いが繰り広げられ、何とか野尻選手がトップを守り切り、21L4'02.700、ベスト10秒900でゴール。しかし、総合トップは依然として橋本選手になり ます。



予選3ラウンド目
 F-1ローカルクラス予選3ラウンド目。1ヒート目では序盤にライトブルー・ホワイトのカラー高橋選手がトップ。ティレル石田が2番手、3番手に海堀 選手が続く展開。各車、お互いに間隔を調整してのタイムアタックが続きます。トップ争いはその差僅か7/100秒差。トップタイムの高橋選手はその後も果 敢にコースを攻め、12秒100までタイムを詰めますが、自己ベストには届かず。2ヒート目は、ウィリアムズ太田選手とブルー・シルバーのマシン園部選手 のトップ争い。各車非常にハイペースな展開。レース中盤になると、パープル・ピンクカラーの大西選手がトップに浮上。その後、大西選手は最終コーナー 付近でクラッシュしたり、コースはやや荒れ気味。しかし、大西選手は11秒640のタイムで自己ベストを更新し、ポールポジションを決めました。このヒート 3位フィニッシュのレッドブル大塚選手も最終ラウンドで大健闘、11秒730で自己ベスト更新、総合4位のタイムです。
 F-1フレッシュマンクラス予選第3ラウンド。2ラウンド目から好調の走りが光るペトロナスカラーの藤田選手が序盤トップ。しかし、トップ争いは僅差で 5台が犇めく状況です。その後、トップに立ったのは、ピンクのカラー井上選手。2位に藤田選手が追う展開。しかし、焦ったのか藤田選手がクラッシュし、 大きくタイムロス。レースはその後も井上選手がトップを守り、自己ベスト19L4'03.470、ベスト12秒110でトップゴール。ポールタイムは2ラウンド目のタ イムにより、藤田選手が獲得します。
 F-1スケールクラス予選3ラウンド目。このラウンドはウィリアムズ荒川選手が余裕を見せ、出走をパスする中、トップに立ったのは木下兄弟の弟である、 マルシア木下啓治選手。2番手につけるのも政勝選手と、木下1、2態勢になります。コンマ差のトップ争いの中、木下啓治選手は徐々に本領を発揮し、タ イムを詰めてきます。そして、11秒590のスーパーラップを叩き出し、ウィリアムズ荒川選手を逆転!木下啓治選手がポールポジションを奪取しました。
 F-1クラス予選3ラウンド、1ヒート目。ジョーダン海堀選手が計測ライン上で若干トラブルがあり、少し遅れてのスタートと言う波乱の展開。トップは 海堀選手、後続はペトロナス阪井選手、増井選手と続きます。ウィリアムズの増井選手はその後2位に浮上。海堀選手を追いますが、届かず。海堀選手が 自己ベスト更新の20L4'03.110、ベスト11秒660で総合8番手タイムをキープ。2ヒート目は、このラウンドでも序盤は土井選手、加藤選手のトップ争い。 トップ2台の差は僅か0.7秒差。その後、土井選手が徐々に加藤選手を引き離します。加藤選手は必死に追いすがりますが、小さなミスが目立ち、思うように ペースを上げられません。その後も土井選手は自己ベストのペースを維持し、何と22周に迫る21L4'01.550、ベスト11秒270を出しポールポジションを獲得。 2番手は加藤選手、ベストは11秒270と土井選手と同タイムながら、トータルで1.5秒程負けて惜しくも2番手です。
 F-1グランプリクラス予選3ラウンド目。序盤はMOROTECH B野尻選手がトップ。2位にZEN橋本選手の順。差は0.2秒差。その後、トップの2台がクラッシュ! この2台は走行ラインがクロスラインの為か、度々絡むことが多い様です。その間、MOROTECH Bの渡辺選手がトップに浮上。しかし、ZEN橋本が再び逆転で トップに浮上。非常に接戦になってきます。その後、落ち着きを取り戻し、ZEN橋本が徐々にペースを上げて後続を離し、22L4'04.990、ベスト10秒700でトップ ゴール。総合では1ラウンド目のタイムが有効になり、ポールポジションは橋本選手に決まりました。



■予選順位■
F-1ローカルクラス
1位大西 友紀 3R11.640
2位佐野 和雄 1R11.660
3位太田 佳和 2R11.720
4位大塚 昌弘 3R11.730
5位高岡 一仁 3R11.730
6位園部 興一 1R11.740
7位高橋 和久 2R12.000
8位石田 晃敏 2R12.020
9位海堀 修平 1R12.100
10位梶野 孝司 3R12.170
11位倉田 龍二 1R12.290
12位難波 泰弘 2R13.410

F-1フレッシュマンクラス
1位藤田 好紀 2R19L4'02.050
2位井上 大介 3R19L4'03.470
3位石田 光  2R19L4'10.370
4位八尾谷 薫 2R18L4'02.250
5位和泉 武臣 3R18L4'06.160
6位池田 友則 3R17L4'05.390
7位難波 泰弘 3R17L4'11.790
8位上田 益寛 3R17L4'14.570

F-1スケールクラス
1位木下 啓治 (MARU-01)3R11.590
2位荒川 努  (WILL-01)2R11.640
3位木下 政勝 (MCLA-01)1R11.810
4位江坂 雅輝 (SAUB-01)1R12.110
5位阪井 勲  (TYRL-02)3R12.490
6位重松 隆一 (TYRL-01)3R12.880

F-1クラス
1位土井 昌登 3R21L4'01.550
2位加藤 和美 3R21L4'03.130
3位大西 友紀 2R21L4'07.790
4位江坂 雅輝 3R21L4'08.190
5位三輪 幸太 3R21L4'09.910
6位上村 健二 2R21L4'25.330
7位玉置 芳弘 1R20L4'01.490
8位海堀 修平 3R20L4'03.110
9位増井 秀樹 3R20L4'05.400
10位木下 政勝 2R20L4'07.780
11位木下 啓治 2R20L4'08.790
12位阪井 勲  3R19L4'00.810
13位重松 隆一 3R18L4'06.200
14位梅野 吉則 3R17L4'07.120
F-1グランプリクラス
1位橋本 努  (ZEN) 1R22L4'04.570
2位野尻 行信 (MOB) 3R21L4'00.670
3位渡辺 正人 (MOB) 1R21L4'04.830

決勝に向けて
 今年度も非常にレベルの高い争いとなったF1RCGP2016開幕戦の予選ラウンドが全て終わりました。この後引き続き決勝ラウンドが行われます。新しく F1RCGP公式クラスに加わったF-1フレッシュマンクラスは、レギュレーションがアバウトな割には非常に接戦となり、見ている方もエキサイティングな 展開に手に汗握る状態となり、本当に面白かったです。決勝は一斉スタートになる為更に面白さも倍増する事でしょう。F-1ローカル、F-1クラスは例年 に増してハイレベルな展開となりました。RCスタジアムセイキ独特の路面グリップに上手くマシンのバランスを取り、トータルでアベレージを速くする 為に最終調整をする選手が多く見受けられます。F-1スケールクラスは、今やベテランの域に達している木下選手達を荒川選手、地元の江坂選手がどう 応戦するかが見ものです。今回は参加人数が少ないですが、F-1グランプリクラスも少数精鋭となるハイレベルな展開。ZENの橋本選手のもとには、同じ ZENのマシンを使う選手たちがセッティングを聞きに着たり、ピット周りは非常に賑わっていたのが印象的でした。
 オフィシャルの準備も整い、いよいよ決勝ラウンドがスタートします。今回特別ルールとしては、通常10人で行う決勝Aメインですが、F-1ローカルク ラスのみローカルルールを適応し、Aメインは8人切りで行われます。また、スケールクラスは80周のロングランレース。他は8分間の周回レースとなり ます。各選手の素晴らしい走りを期待しましょう。

F-1ローカルクラスBメイン
 F-1ローカルクラス決勝Bメイン。スタートはジョーダンカラー海堀選手がトップ。続いてグリーン・イエローカラーの梶野選手が 追う展開。その後方、ホワイト・オレンジ・ブラックカラーの倉田選手が僅差で続きます。その後、2位争いが激戦。梶野選手、倉田 選手は一歩も譲らないバトルを展開。その後、倉田選手がインフィールドでクラッシュし、今度は後方からフェラーリ難波選手も迫り ます。トップは後方での2位争いを尻目に海堀選手が独走。しかし、ここで何と海堀選手がストレートで大クラッシュ!何とかコースに 復帰するも、トップは梶野選手に代わります。その後、2位の海堀選手がじりじりと梶野選手の後方に迫り、トップ争いが白熱。ギャラ リーからは大きな歓声が上がります。海堀選手は梶野選手を猛烈にプレッシャーをかけますが、梶野選手も譲りません。すると、海堀選 手が突如乱れ、ミスを連発!これで楽になった梶野選手がF-1ローカルクラスBメインをトップフィニッシュでゴールしました!

F-1クラスBメイン
 F-1クラス決勝Bメイン。スタートは非常に荒れた展開です。トップ争いの数台が1コーナーで多重クラッシュ。ここでトップに立ったのは 、3番グリッドからスタートのオートバックスティレルの重松選手。2番手はWest木下啓治選手が続きます。その後方、ペトロナス阪井選手 はバットドライビングペナルティーを取られ、ピットスルーでタイムロスを期します。トップ争いは重松選手と木下選手の対決。重松選手は 木下選手をしっかりブロックラインで行く手を阻みます。しかし、ラインの隙をついて、木下選手が重松選手をパスし、トップに躍り出ます。 その後、木下選手はペースを上げ、後方に差を付けて行きます。2位争いは重松選手と、今度はペトロナス阪井選手のバトルに切り替わります。 サイドバイサイドの末、阪井選手がインフィールドで重松選手をパス!ここで2位に浮上した阪井選手ですが、トップの木下選手まで約1周 もの差がありました。そして、8分のコールで、木下啓治選手が大荒れのF-1クラスBメインを征しました。
■決勝順位(Bメイン)■
F-1ローカルクラスBメイン
1位梶野 孝司 38L8'08.300
2位海堀 修平 38L8'11.210
3位倉田 龍二 37L8'02.040
4位難波 泰弘 32L8'01.630

F-1クラスBメイン
1位木下 啓治 38L8'04.970
2位阪井 勲  37L8'04.690
3位重松 隆一 37L8'12.540
4位梅野 吉則 34L8'00.250

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。スタートは各車綺麗なスタートを決めました。トップ争いは、パープル・ピンクカラーの大西選手と ブルー・グリーン・ホワイトのカラー佐野選手の対決。その後方、若干離れてウィリアムズ太田選手がつけます。ここで、3位争いは 太田選手とレッドブル大塚選手が僅差でバトル。大塚選手が素晴らしいテクニックで上手く前の太田選手をパスし、3位に浮上。トップ 争いは依然として大西選手と佐野選手のバトルが続いています。そして残り2分。トップ争いは更に白熱!2台が接触し、インフィール ドで佐野選手がクラッシュし、トップ争いから脱落。その間、レッドブルの大塚選手が2位に浮上。その後、トップ2台が急接近!この トップ争いは最終ラップまで縺れますが、僅差で大西選手がトップを死守し、F-1ローカルクラスの優勝を決めました!惜しくも2位の大 塚選手のパフォーマンスにも、会場からは惜しみない拍手が贈られました。

F-1フレッシュマンクラスAメイン
 F-1フレッシュマンクラス決勝Aメイン。F1RCGP初参戦の選手が名を連ねるこのクラスの決勝Aメインは、やはり大クラッシュの幕開け となります。各車入り乱れての大クラッシュの後、トップに立ったのはピンクのカラーの井上選手。2番手にブルーのマルボロカラー石 田選手が続きます。その後、2位を走る石田選手がインフィールドでミス。後続もミスが多く、各所でクラッシュ音が聞こえる荒れた展開。 そしてレースは終盤。トップは井上選手ですが、周回遅れも用心しないといけません。ルノーの八尾谷選手はボディーを損傷しての、後方 集団で意地の走行か続いている中、何度かトップの井上選手とニアミスがありました。そこを何とか切り抜け、安定した走行を続けた井上 選手がF1RCGP初開催となるF-1フレッシュマンクラスの初代チャンピオンに輝きました!

F-1スケールクラスAメイン
 F-1スケールクラス決勝Aメイン。この決勝は80周の周回レースです。スタートはポールのマルシア木下啓治選手がまさかのクラッシュ で波乱の幕開けです。トップはウィリアムズ荒川選手。2番手はマクラーレンの木下政勝選手。その後、荒川選手がストレートでクラッシ ュ!この間、マクラーレンの木下政勝選手がトップに浮上。2番手は木下啓治選手が追いつき、木下兄弟1、2態勢です。トップ争いは コンマ差のバトル。しかし、トップの木下政勝選手は決勝の長丁場の事を意識しすぎてか、ペースを思いの外上げてきません。その間、 3位の荒川選手が迫り、トップ争いに加わります。すると、トップの木下政勝選手がインフィールドでミス!今度は木下啓治選手がトップ に立ちます。しかし、勢い余ったか、木下啓治選手がハイサイドで転倒!トップが目まぐるしく入れ替わり、ギャラリーも大興奮。そして、 各車40周をこなし、中間点でルーティーンピットに入ります。トップ2台がピットの間、ウィリアムズ荒川選手がトップに浮上します。 そして、荒川選手のピットでは停止してないと言う事で再度ピットインの指示があり、大きくタイムロスを期します。この間のドタバタで 再びトップに立ったのはマルシアの木下啓治選手。そしてレース終盤、トップ木下啓治選手、2番手荒川選手の差は約6秒差。その後も木下 啓治選手は安定した走行を心掛け、何とかトップフィニッシュ!激戦のF-1スケールクラス初戦を優勝で飾りました。2番手は最後の最後で 木下政勝選手が入賞。木下兄弟1、2フィニッシュと言う輝かしい成績で終わりました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。各車綺麗なスタートダッシュからの、トップはやはり土井選手。2番手はロータス加藤選手、3位は大西選手が 続きます。トップの土井選手は持ち前のキレのある走りで後続をどんどん引き離しにかかります。加藤選手との差は序盤で早くも2秒程。 その後方、3番手はザウバーの江坂選手が浮上。前を行く2番手加藤選手とのタイム差は4秒程。各車等間隔であまり目立ったバトルの無い 中、2位の加藤選手がストレートでまさかのクラッシュ!場外に出てマシンに大きなダメージを負います。その間、2位は江坂選手が浮上。 トップは依然として土井選手で、盤石の態勢を築いています。そしてレースは後半戦に入り、土井選手のリードは変わらず。後続に大差を 付けて、F-1クラス初戦の優勝を土井選手が決めました!本当に素晴らしいぶっちぎりの走りでした!

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。スタートでポールスタートのZEN橋本選手がまさかのスピン!ここでMOROTECH B野尻選手がトップ に立ちます。すぐさま大勢を立て直してZEN橋本選手がトップを追うも、焦りからか若干ミスが多い様子。しかし、まともに走ればZEN橋本 選手の方がペースが速く、徐々にトップの野尻選手の後方まで迫ってきます。すると、野尻選手がミス!転倒!ここでZEN橋本選手がトップ に立ちます。前に出て楽になったのか、橋本選手はどんどんペースアップで走行を重ねます。後方ではMOROTECH Bの2選手、野尻選手、渡辺 選手が追いますが、野尻選手はラップは速いもののミス数が多く、どんどん後れを取っている様です。これで更に楽になった橋本選手は、そ のままミスなく2位に4秒ほどの差をキープしてゴール!F-1グランプリクラスの初戦の優勝を決めました。

■決勝順位■
F-1ローカルクラスAメイン
1位大西 友紀 40L8'06.740
2位大塚 昌弘 40L8'07.110
3位太田 佳和 40L8'11.150
4位佐野 和雄 39L8'03.180
5位園部 興一 39L8'08.330
6位高岡 一仁 39L8'09.260
7位石田 晃敏 39L8'09.810
8位高橋 和久 36L8'04.250

F-1フレッシュマンクラスAメイン
1位藤田 好紀 37L8'07.390
2位井上 大介 36L8'07.570
3位石田 光  36L8'12.390
4位八尾谷 薫 33L8'10.090
5位和泉 武臣 30L8'10.410
6位池田 友則 29L8'04.420
7位難波 泰弘 21L5'35.970
8位上田 益寛 12L2'53.180

F-1スケールクラスAメイン
1位木下 啓治 (MARU-01)80L16'50.290
2位木下 政勝 (MCLA-01)80L16'59.890
3位荒川 努  (WILL-01)80L17'02.800
4位江坂 雅輝 (SAUB-01)76L16'55.860
5位阪井 勲  (TYRL-02)75L16'55.350
6位重松 隆一 (TYRL-01)72.16.59.370

F-1クラスAメイン
1位土井 昌登 41L8'02.310
2位江坂 雅輝 40L8'07.060
3位大西 友紀 40L8'08.560
4位上村 健二 40L8'09.400
5位三輪 幸太 40L8'10.690
6位木下 政勝 39L8'06.700
7位増井 秀樹 38L8'04.340
8位海堀 修平 38L8'05.860
9位玉置 芳弘 36L8'00.640
10位加藤 和美 27L5'47.130
F-1グランプリクラスAメイン
1位橋本 努  (ZEN) 43L8'04.490
2位野尻 行信 (MOB) 43L8'08.230
3位渡辺 正人 (MOB) 41L8'00.310

ポディウム表彰
 決勝レース後は各クラストップ3の選手を集めてのポディウム表彰です。下位の選手より一人一人にRCスタジアムセイキの専務・栗本氏より記念の表彰カ ードが手渡されます。そして、トップ3の選手は表彰台に上がって頂き、トロフィーの授与並びに各クラス記念撮影。各決勝レースはどれも常に見応えある 素晴らしいレースでした。特にF-1フレッシュマンクラスの選手の方々には、大きな拍手が贈られていたのが印象的でした。みなさん最後まで本当にお疲れ 様でした。

ベストルッキングカー賞
 ベストルッキングカー賞には、三重県から参戦の阪井選手のキャンディーティレルが選出されました。1979年-1980年のマシンで、イタリアの家電 機器メーカーであるキャンディーがスポンサーに付いた事で有名なカラーです。非常に見た目にも鮮やかなカラーに彩られ、ドライバー人形もコクピ ットも非常に丁寧な仕上がりです。インドアのコース上を走っていても常に輝きのある走りを披露して頂き、本当に魅了されました。ベストルッキン グカー賞を受賞した阪井選手には副賞で写真盾が手渡されました。今後もも皆さんの力作をお待ちしています。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。RCスタジアムセイキのブランドであるATLANTISグッズや、YokomoのYRSロードスターのキットなど、他にも豪華 賞品が山盛り。もれなく皆さんに当たるこの抽選会は、毎回非常に好評の様で、皆さん自分の名前が呼ばれるのを今か今かと期待して待っています。抽選会最後 の豪華景品はより一層エキサイトし、皆の興奮はなかなか冷める事はありませんでした。景品授与も終わり、栗本社長、専務の挨拶、大会放送委員長の加藤氏の 挨拶、そして大会会長の北澤氏の挨拶があり、F1RCGP2016開幕戦が無事閉幕となりました。皆様本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2016 Round1奈良大会主要機材データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、全員の参加選手都道府県名 、年齢別構成比、そして男女比です。 次回参加される方、遠征される皆さん、参考になさってください。次回行われる予定のF1RCGP2016 Round2は 、2月7日(日)茨城大会 谷田部アリーナ(つくば市)です。ヨコモも自社主催のF-1全日本選手権レースもスタートし、また、ETSでもF-1人気が増 す中盛り上がるF-1レースシーン。RCのメッカである谷田部アリーナグランプリコースのハイグリップカーペットコースで非常にハイレベルな争い が繰り広げられる事でしょう。皆様のご参加を心よりお待ちしております。なお、この大会はJMRCAオンロード関東1次予選との併催となる為、詳しい スケジュールに付きましては開催案内を必ずご確認下さい。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 2016年度最初の開幕戦である本大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー栗本様、運営をお手伝い頂いた 各実行委員長の加藤様、冨田様、田村様、車検係でご尽力頂いた北口様、その他多くのサーキットスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサ ポートメーカーの皆様、本当にありがとうございました。お蔭様で無事に開幕戦である本大会を開催する事ができました。まだこの先多く残るシーズ ンも、参加者の皆様に喜んで貰える様に精一杯頑張る所存ですので、応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力に支えられ、レースが成り 立っていますので今後とも宜しくお願い申し上げます。