F1RCGP レースリポート


第12戦 F1RCGP2019 in Chiba2
ZEN RC CIRCUIT 2019年11月24日(日)


天気:雨のち晴れ(屋外)、気温:22℃、湿度:68%、路面温度:21℃

 F1RCGP2019 Round12(最終戦ですが、実質の最終戦は12月22日(日)に延期になった千葉・袖ヶ浦大会となります。)は千葉県柏市にある、ZEN RCサ ーキットで開催されました。ここZEN RCサーキットは、2017年7月オープン。前身に旧ZENサーキットが2014年5月〜2016年11月まで野田市あり、このサー キットは8カ月ぶりに場所を柏市に移転しての営業となります。サーキットは、屋外のグリップオンロードサーキット、室内2Fのカーペットサーキットと 合わせて2面あり、建屋の1Fには広いピットスペースと、ラジコンショップが併設されています。ラジコンショップにはZENのF-1パーツをはじめ、各種 F-1パーツ、キットやボディー、カラースプレーと、ありとあらゆる商品が揃っています。また、特筆すべき点は、トイレがかなり綺麗と言う点です。こ れだと、彼女や家族連れでもストレスを感じる事が無さそうです。オーナーはRCメーカーZENの橋本努氏。橋本氏は国内のF-1ラジコンを底辺から支える 為に昔からご尽力されている方で、来るお客さんや業界の方からも非常に慕われています。サーキットは、細粒の1周130mの中型サーキットで、超フラ ット路面。勾配が若干ついているので、バックストレートは上りになります。勾配のお蔭で水捌けも良く、万が一雨が降ってもかなり早く乾くそうです。 インフィールドはテクニカル且つ、中高速コーナーも備え、初心者から上級者まで楽しめる内容です。また、コースレイアウト変更はできない作りにな っており、レイアウト自体がZENサーキットの特徴です。いつ来てもコース攻略を奥の深い所まで楽しめるので、皆さんも是非サーキット、ショップに と遊びに来て頂ければと思います。
 大会の方は、週末の土曜日の練習走行日は1日雨。雨でも来てくれた皆さんが楽しめる様に、2階のカーペットコースを開放し、レースも変則ルール で行う予定まで立てて準備しました。しかし、レース日当日は午後から雨も止み、皆さんの排水作業のお陰でドライでレースを行う事ができました。 当日の参加人数は、F-1フレッシュマンクラス:5名、F-1スケールラバークラス:1名、F-1ローカルクラス:3名、F-1クラス:8名、F-1グランプリクラス :5チーム5名、合計22名のエントリーでした。地元千葉県のF-1フリークを中心に、愛知、静岡、茨城、東京、神奈川などから多くの選手が参加。天気が 心配される中、大勢の選手が集結し、大会を盛り上げて頂きました。

プラクティスDay
 早朝から雨模様で、風もあるので体感的には非常に寒く感じます。コースには、地元のTeam ZENのメンバーや、静岡や名古屋のメンバーも揃い、早速 ピットを広げています。しかし、外のメインコースは雨でフルウェット状態。コースオーナー橋本氏のアイデアで、急遽室内2階のカーペットコースを あけて、F-1が走れる状態にしました。もし明日雨が降った場合は、このカーペットコースでレースとなりますので、各選手先ずはカーペットコースでコ ースイン。カーペットコースは1/10スケールF-1が走る分にはややコーナーがタイトな為、急遽指定のグリップ剤を使える様にテストも始まりました。そ んな中、やはりタイムを上げてきたのはTeam ZENの多田選手。タイムは7秒フラットまで出し、他の選手よりもコンマ1秒ほど速いラップで走行を重ねて いる模様。続くのが、飯塚兄弟の二人で、ベストは多田選手に僅かに及ばないものの、若さと集中力でアベレージラップはそん色ない状態まで仕上げてき ている模様。静岡から参戦の鈴木選手は、ややセットアップに悩んでいる様で、フロントウィングをいくつか変えて、何度も走行をトライしていました。 鈴木選手は非常に真面目にコツコツとセッティングを進めて行くので、この努力が明日のレースに繋がれば良いと願います。各選手、練習走行は夕方過ぎ まで続き、外の雨脚は一向に衰えを見せない状態が続きましたが、天気予報によると次第に明日の空模様は良くなっているとの情報があります。明日はや や遅めのスタートで雨の状況を見てからのスタートと決まりました。雨が止み次第、皆で排水作業を行い、お昼くらいからドライ宣言でスタートできる事 が理想です。各選手明日の天気に祈りを捧げながら、レース本番を待つ事となります。

大会当日
 大会当日は朝から雨模様。気持ち昨日よりも雨足はひどい状況です。しかし、天気予報では10時から雨は止む事になっており、参加者は朝からピットで 待機となります。2階のコースはその間も解放されているので、受付を終えた選手からコントロールタイヤの状態チェックも兼ねて走行をスタートさせてい る模様。10時半位になると予報通り雨は止み、参加者でコースの排水作業に入りました。皆の頑張りにより、コースは12時にはほぼドライとなり、ライン 上は問題無く走る事が出来る様になりました。しかし、アウト側やグリーンゾーンはまだ濡れている所があるので、少し注意は必要です。練習走行が開始 され、各選手若干探りながらのドライビングではあるものの、徐々にペースアップ。ラップタイムも安定してきた様なので、ここで練習走行を終了し、開 会式並びにドライバーズミーティングが行われました。午後からのスタートと言う事もあり、予選は2回、決勝は1回で行われますが、外のメインコースで できる事を何よりも嬉しく思います。参加者の皆さんにも、日頃の練習の成果を思う存分発揮してもらえれば幸いです!

予選1ラウンド目
 F-1フレッシュマンクラス予選1ラウンド目。序盤トップに立つのは、イエロー・ブラックカラーの芹澤選手。そして、2番手にマクラーレンの田中選手 が続く展開。その後、田中選手がトップに浮上。14秒7のベストをマークしての走行です。田中選手はその後、周回遅れと接触!その後もストレートでウォ ールに接触する等立て続けにタイムロスし、トップ争いから脱落。トップは代わって芹澤選手が再び浮上。一時2位に8秒差の独走状態を築きます。その後 トップの芹澤選手は最後にインフィールドでクラッシュするアクシデントは有りましたが、2位とのタイム差の貯金もありトップでレース復帰。そして、16L 4'03.496、ベスト14秒359でトップフィニッシュ!暫定ポールポジションを獲得します。
 F-1スケールラバークラス予選1ラウンド目。序盤からティレル重松選手がレースをリード。多くのギャラリーに見守られる中、コースを淡々と周回します 。静まり返る場内で、スロットルワークの音が鮮明に聞こえる状況。今回はお馴染みの重松サウンドと呼ばれるスパーノイズは影を潜めています。そして、 無事に4分間走り切り、14L4'12.488でトップフィニッシュを飾ります。
 F-1ローカルクラス予選1ラウンド目。1周目イエローのマクラーレンカラー飯塚望選手がレースをリード。久しぶりの出場にもかかわらず素晴らしいドラ イビングを披露。2番手のキャメルロータス遠藤選手には早くも3.7秒差。飯塚望選手のドライビングは非常に丁寧で、雨の後のミューが低い路面にも関わ らず、上手くマシンをグリップさせての走行を重ねます。飯塚選手のベストはこの時点で14秒4。その後、2番手の遠藤選手が計測ライン付近でクラッシュ! これで飯塚選手が一人旅状態になり、17L4'08.049、ベスト14秒280でトップフィニッシュ!
 F-1クラス予選1ラウンド目。1ヒート目は、ブルー・ホワイト・レッドラインの鈴木選手が序盤トップ。2番手には6輪タイレルの櫻井選手が続きます。 その後、櫻井選手がタイムアップしトップに浮上!櫻井選手のマシンは、6輪の利を生かして、インフィールドもかなりの回頭性を見せています。ベストは 早くも14秒2をマーク。3番手にはザウバーの大村選手が虎視眈々と走行を重ねます。レース後半は、トップ2台の櫻井選手と鈴木選手は14秒1のベストを お互いマーク!お互い0.3秒差のタイム差と、非常に接戦模様。すると、鈴木選手が少しオーバーランして、コースの水がまだ乾いていない部分にタイヤを 掛けて大きくタイムロスします。これで櫻井選手がかなり楽になったと思いきや、最終ラップに鈴木選手が炎の追い上げを見せ、0.09秒差で櫻井選手を逆転 で交わし、17L4'06.337、ベスト13秒944でトップゴールを決めます。2ヒート目は、マルティニカラーのブラバム矢田選手が序盤からトップを走行。2番手 にはローラの重松選手が追います。矢田選手は非常にアグレッシブなコーナーリングを見せての若さ溢れる走行を披露。後続では、フェラーリ森選手、伊藤 選手がストレートでクラッシュタイムロスを喫しています。そんな中、矢田選手は終始クラッシュの無い走行で、16L4'01.299、ベスト14秒316でゴール。総 合でも4番手のタイムを記録しました。
 F-1グランプリクラス予選1ラウンド目。序盤からTeam ZENの多田選手がレースをリード。毎周13秒台をマークする非常に素晴らしい走りです。マシンの セットアップも、ドライビングもかなり決まっている模様。インフィールドも非常にコンパクトな曲がりを見せ、他社をペースで圧倒しています。注目は 2位争いで、Team TBN鈴木選手と、Teamランプハイムの飯塚翼選手。毎周の様に2位の順位が入れ替わる中、飯塚選手が転倒し、鈴木選手が2番手に浮上 します。後続ではTeam Futabaの高安選手が転倒!各車やや荒れた状況の中、Team ZEN多田選手が唯一18周に叩き込み、18L4'03.040、ベスト13秒356でトッ プフィニッシュ、暫定ポールポジションを決めます。




予選2ラウンド目
 F-1フレッシュマンクラス予選2ラウンド目。このラウンドも序盤はイエロー・ブラックのカラー芹澤選手がトップを走行。2番手にマクラーレンの田中 選手が続きます。しかし、トップ走行の芹澤選手のスパーからノイズが聞こえ始めます。やや加速を失った芹澤選手に、マクラーレンの田中選手が一気に迫 り、トップを奪取します。田中選手は1ラウンド目の芹澤選手のタイムを上回るタイムで走行を重ねる中、それに焦りを見せたか、芹澤選手がインフィール ドでミス!これで田中選手が楽になり、ベスト14秒3を出して後続を引き離し、17L4'12.936、ベスト14秒364でトップフィニッシュ。逆転でポールポジション も獲得します。
 F-1スケールラバークラス予選2ラウンド目。自分との戦いを見せるティレル重松選手がトップを走行。毎周の様に自己ベストを塗り替える素晴らしい走り を披露しています。グリップも上がり、着実にペースアップしており、ドライビングもかなりアグレッシブに走行を重ねます。レース中盤はややタイムが落 ちたものの、レース後半に自己ベスト16秒8をマークし持ち直し、14L4'06.490、ベスト16秒890でとポールポジションを決めました。
 F-1ローカルクラス予選2ラウンド目。イエローのマクラーレン飯塚選手がトップ、2番手にキャメルロータス遠藤選手が続く展開。トップの飯塚選手はこ のラウンドはかなりアグレッシブにコーナーを攻めます。しかし、若干車が前に出ていない感じで、レース中盤までは自己ベストに若干劣るタイムで走行を 重ねます。レース後半、2位を走る遠藤選手が水がまだ乾いていない部分にタイヤを掛けて一瞬ノーグリップ状態でタイムロス。その間も、飯塚選手はトッ プを独走し、後半若干ペースアップし、ベストを14秒1まで引き上げます。そして、飯塚選手が17L4'06.018、ベスト14秒114でトップフィニッシュし、F-1ロー カルクラスのポールポジションを獲得しました。
 F-1クラス予選2ラウンド目。1ヒート目は、ウィリアムズ松崎選手がトップ、2位にブルー・ホワイト・レッドラインの鈴木選手が続きます。そして、レー ス中盤になると、タイレル櫻井選手がペースを上げ一気にトップに浮上します。2番手は鈴木選手でトップとコンマ差の争い。そこから1秒ほど後方でウィリ アムズ松崎選手と言うオーダー。トプ争いの櫻井選手、鈴木選手はお互いベストを塗り替える形でペースアップでの走行。このバトルはレース後半まで続きま す。そして、レースは終盤戦、トップを追う鈴木選手がストレートでまさかのスピン!これで櫻井選手が楽になったと思いきや、櫻井選手もまさかのスピン!! お互いが1回ずつスピンを喫し、トップは誰か注目される中、最後はタイレル櫻井選手が0.2秒逃げ切り、17L4'05.822、ベスト13秒821で逆転のポールポジショ ンを獲得!櫻井選手は自身初のポールポジションと言う事で、おめでとうございます!2ヒート目、マルティニカラーの矢田選手がトップ、2番手にローラ重松 選手がつけます。そして、その後ろはフェラーリ森選手が3番手。トップの矢田選手は14秒4までベストを引き上げての走行。矢田選手のマシンはややドリフト 気味で、非常にアグレッシブな若さ溢れる走行にギャラリーも盛り上がりを見せます。そして、矢田選手がそのまま走り切り、17L4'12.060、ベスト14秒172で トップゴール。総合でも4位を確定します。
 F-1グランプリクラス予選2ラウンド目。序盤はやはりTeam ZEN多田選手がトップ、0.3秒差でTeam ランプハイムの飯塚選手が続く展開。3位にはTeam TBN鈴 木選手。トップの多田選手は徐々に後続を引き離します。しかし、飯塚選手も多田選手を逃がすまいと、果敢にコーナーを攻めます。レース中盤、トップ2台の 差は1.6秒。このラウンドは全体的にミスが少なく、静かで緊張感あるレースとなります。そんな中、3位争いが鈴木選手とTeam Futaba高安選手の間で白熱!コ ンマ差のバトルとなっています。結局トップゴールは、18L4'00.643、ベスト13秒191で多田選手!ポールポジションを獲得。2番手飯塚選手も18周に突入させ、 3秒差で総合でも2番手となりました。注目の3位争いは、Team TBN鈴木選手が高安選手を振り切った形で入りました。上位陣非常に差も無く、決勝の展開も楽 しみです。




■予選順位■
F-1フレッシュマンクラス
1位田中 秀幸 2R17L4'12.936
2位芹澤 朗  2R16L4'01.097
3位後藤 貴宏 1R15L4'06.150
4位原 龍昇  2R15L4'08.432
5位東條 善行 1R14L4'09.558


F-1スケールラバークラス
1位重松 隆一 2R14L4'06.490

F-1ローカルクラス
1位飯塚 望  2R17L4'06.018
2位遠藤 英貴 2R16L4'14.523
3位熊谷 正仁 2R15L4'03.419
F-1クラス
1位櫻井 博  2R17L4'05.822
2位鈴木 淳詔 2R17L4'06.025
3位松崎 幸弥 1R17L4'10.938
4位矢田 大基 2R17L4'12.060
5位大村 文彦 1R16L4'05.402
6位森 尚之  2R16L4'06.599
7位重松 隆一 1R16L4'08.727
8位伊藤 裕輔 2R13L4'00.891

F-1グランプリクラス
1位多田 秀樹 (ZEN) 2R18L4'00.643
2位飯塚 翼  (LPH) 2R18L4'03.308
3位鈴木 和史 (TBN) 2R17L4'00.906
4位高安 理寛 (FUR) 2R17L4'02.654
5位茂手木 達也(WAN) 1R16L4'05.458

決勝に向けて
 各クラス白熱した予選ラウンドを終え、いよいよ始まる決勝レースに向けて準備を開始している模様。但し、午後から始まったレースを時間内に終わら せる為、タイムスケジュール的にはかなり厳しいものがあり、30分程しかインターバルはありません。限られた時間の中で、決勝に向けてのセッティング 変更や、短いテスト走行を行い少しでも上位を目指して各選手作業をしています。運営側のスタッフも、コース整備やグリッド配置などを手際良く行い、 少しでも時間短縮に努めます。この後の夕方からは東京の西の方からまた天候が崩れるとの予報もあり、何とか決勝ラウンドもドライ路面で終了させる為 に頑張っています。ギャラリーも、今回は仕事で不参加となったTeam Morotechのグランプリドライバー小池選手家族も来場し、盛り上がりを見せます。 最後の決勝ラウンドレース、どの様なバトルが各クラス展開するか、非常に楽しみです。

F-1フレッシュマンクラスAメイン
 F-1フレッシュマンクラス決勝Aメイン。スタートで2番グリッドからイエロー・ブラックのカラー芹澤選手がマクラーレン田中選手を上手く交わし、 トップに浮上。2番手にポールスターとの田中選手。しばらく芹澤選手がトップを走行するも、ヘアピンでアウトに膨らんだ隙を田中選手が突き、田中 選手がトップに立ちます。3位以降は混戦の模様を呈しますが、マルボロマクラーレンの原選手が上がってきます。トップ争いの差は僅か0.5秒。トップ の田中選手が14秒0を出すと、2番手芹澤選手が13秒9で応酬。このトップ争いは終盤戦まで続きます。残り3分、トップ争いは0.9秒の攻防。かなり緊張感 のある展開となっています。残り1分。トップ争いの差は1.4秒程に広がります。トップを走る田中選手のマシンの方が後半に来てインフィールドの回頭 性が高い様で、芹澤選手を徐々に引き離している模様。そして、田中選手がスタートで一時トップを奪われたものの、途中からほぼ1位を守り、32L8'01. 207、ベスト14秒084で優勝を決めました。

F-1スケールラバークラスAメイン
 F-1スケールラバークラス決勝Aメイン。スタートからポールの重松選手の挙動が乱れます。アンプのニュートラルブレーキの設定をこの決勝ラウンドで 思い切って変えた様で、所々スピンしたりしてマシンのコントロールが大変そうです。しかし、重松選手も必死にコントロールしてこらえています。途中 転倒やスタックが度々あったものの、車を壊す事なく最後まで走り切り、24L8'21.885、ベスト17秒485で、このクラスの優勝を決めました。

F-1ローカルクラスAメイン
 F-1ローカルクラス決勝Aメイン。各車綺麗なスタート。トップはイエローのマクラーレンカラー飯塚望選手。序盤から後続をどんどん引き離しに掛かり ます。後続では、キャメルロータスの遠藤選手と、レッドブルの熊谷選手がコンマ差の激しいバトルとなります。トップを走行の飯塚選手は、毎ラップベ ストを塗り変えていく好調な走りで、更に後続を引き離します。2番手走行の遠藤選手は、ややリアグリップが軽い動きのせいで転倒!ここで2番手に熊谷 選手が浮上します。3番手になった遠藤選手は度々熊谷選手に後ろからプレッシャーを与えますが、なかなか前に出る事が出来ません。残り1分30秒、よう やくストレートで遠藤選手が熊谷選手を交わし2位に浮上。その間、トップの飯塚選手は2位以下3ラップのアドバンテージを築き、33L8'02.395、ベスト14秒 017でポールトゥーウィンを決めました。

F-1クラスAメイン
 F-1クラス決勝Aメイン。多少後続のクラッシュもありながら、まあまあ綺麗なスタートとなります。レースオーダーは、タイレル櫻井選手、ブルー・ホワ イト・レッドラインの鈴木選手、ウィリアムズ松崎選手の順で進行。後方では、マルティニの矢田選手がバンパー破損で大クラッシュ。残念ながらマシンを 止めてしまいます。フェラーリの伊藤選手もややコントロールがおぼつかず、ペースを上げる事が出来ない模様。そんな中、トップの3台はタイレル櫻井選手 を先頭にコンマ差の等間隔で走行を重ねます。その後、ストレートエンドで鈴木選手が櫻井選手を交わしトップに浮上。鈴木選手は周回遅れを上手く交わし ながらの走行でしたが、最終コーナーで周回遅れと僅かに接触し、その間再びタイレル櫻井選手がトップに浮上!レース後半、トップ争いは櫻井選手と鈴木 選手に絞られ、僅差でのバトルが続く中、シケインで鈴木選手が櫻井選手のインを捉え、最終的には鈴木選手が前へ。櫻井選手も無理にインを締める事は無く、 非常にフェアな駆け引きでした。その後、鈴木選手がトップを守り、33L8'04.049、ベスト13秒948で見事激戦のF-1クラスを制しました!

F-1グランプリクラスAメイン
 F-1グランプリクラス決勝Aメイン。各車綺麗なスタートを決めます。トップはポールスタートからTeam ZENの多田選手、2番手Teamランプハイム飯塚翼選手 がつけます。そして、3番手にはスタートの混乱を上手くすり抜け、Team Futabaの高安選手が浮上します。トップの多田選手はこの決勝ラウンドに来てもマシ ンの調子は非常によく、ドライビングスキルも相まって、徐々に後続を引き離している模様。早くも2番手飯塚選手との差を1.5秒程に広げます。その後も、多 田選手は13秒中盤付近で安定したラップを重ねます。レース中盤以降には、2番手を走る飯塚選手が後続と絡みタイムロス。これでトップの多田選手は大分余裕 の展開となります。最後まで気を緩める事の無い走りで多田選手が完走し、35L8'03.193、ベスト13秒132で貫録の優勝を決めました!
■決勝順位■
F-1フレッシュマンクラスAメイン
1位田中 秀幸 32L8'01.207
2位芹澤 朗  32L8'03.847
3位原 龍昇  30L8'15.420
4位東條 善行 25L8'07.762
5位後藤 貴宏 04L1'16.113

F-1スケールラバークラスAメイン
1位重松 隆一 24L8'21.885

F-1ローカルクラスAメイン
1位飯塚 望  33L8'02.395
2位遠藤 英貴 30L8'07.867
3位熊谷 正仁 30L8'15.323
F-1クラスAメイン
1位鈴木 淳詔 33L8'04.049
2位櫻井 博  33L8'05.300
3位松崎 幸弥 32L8'06.003
4位大村 文彦 32L8'13.667
5位重松 隆一 29L8'04.827
6位森 尚之  29L8'11.199
7位伊藤 裕輔 22L8'12.129
8位矢田 大基 03L1'04.986

F-1グランプリクラスAメイン
1位多田 秀樹 (ZEN) 35L8'03.193
2位飯塚 翼  (LPH) 35L8'10.480
3位高安 理寛 (FUR) 33L8'02.857
4位鈴木 和史 (TBN) 32L8'01.458
5位茂手木 達也(WAN) 31L8'14.206

ポディウム表彰
 レースの余韻も冷めやらぬまま、ポディウム表彰が行われました。各クラス非常に見応えがあるレースが展開する中、F-1フレッシュマンクラスは マクラーレン田中選手の粘りの走行、F-1スケールラバークラスはティレル重松選手の自分との闘い、F-1ローカルクラスは飯塚選手の丁寧な走り、 F-1クラスは鈴木選手、櫻井選手のフェアなバトル、F-1グランプリクラスは多田選手のベテランらしい素晴らしい走りが光りました。各クラスの上位 入賞3名には、記念の賞状が大会委員の橋本氏より授与されました。皆さん、本当におめでとうございました!

ベストルッキングカー賞
 F1RCGP2019 R12千葉ZENサーキット大会のベストルッキングカー賞には、矢田選手のマルティニカラーのブラバムBT45のマシンが選出されました。 矢田選手は関東でもマシンボディーの製作には定評があり、F1RCGPのベストルッキングカー賞の入賞も数多く受賞歴があります。ホワイトをベースにし たマルティニカラーはラインもしっかり歪み無く描かれており、非常に綺麗に作り込まれていました。今後も皆さんの佳作をお待ちしております。

全体表彰・抽選会
 大会の最後は全体表彰式並びに大抽選会です。全体順位を記した表彰カード、そして、F1RCGPに協賛して頂いている各スポンサーメーカーからの協賛品 を参加選手一人一人に配ります。今回の抽選会は実用品が非常に多く、景品を手にした選手も非常に喜んでいたのが印象的でした。最後に残った目玉の景品 はジャンケンで決定され、最後まで手に汗握る勝負が展開されました。殆どの皆さんが参加費以上の景品を手にし、大満足のひと時でした。スポンサー各社 の皆様ありがとうございました。

F1RCGP大会主要機材データ
 F1RCGP2019 Round12千葉 ZEN RC Circuitの大会データになります。マシン、プロポ、アンプ、バッテリー、モーターのシェアと、参加選手全員の県名、年 齢別構成比、そして男女比です。次回参加される方、遠征される方等、是非参考になさってください。次回行われる予定の延期分となる最後のF1RCGP2019 Round8 は、12月22日(日)千葉県袖ヶ浦市にある、RCスタジアム袖ヶ浦での開催となります。本来なら9/22に行われる予定でしたが、台風の被害により延期となりました。 まだ完全復旧には至っておりませんが、千葉県を誇る素晴らしいサーキットの1つです。是非皆様お誘い合わせの上、ご来場・ご参加をお待ちしております。

カーシェア
プロポシェア
アンプシェア
モーターシェア
バッテリーシェア
参加選手県名
年齢層
男女比

謝辞
 F1RCGP2019 Round12千葉ZEN RC Circuit大会に参加された選手の皆様、そしてサーキットをお貸し頂いたサーキットオーナー橋本様、車検と ビデオ撮影を担当して頂いた藤様、各実行委員を務めて頂いたスタッフの皆様、多くの協賛品のご協力を頂いたサポートメーカーの皆様、本当 にありがとうございました。後残り延期分の1ラウンドを残すのみとなりましたが、最後まで皆様に喜んでもらえる大会を目指して頑張りたい と思っておりますので、今後も応援宜しくお願いいたします。F1RCGPは皆様のご協力によって支えられ、レースが成り立っています。